鍼灸院くらさろ跡地

次がんばるぞー


経営理念なんて要らないかも

起業セミナーに参加すると「事業計画書」の書き方を教わる。

その計画書に必ずついているのが経営理念の項目なんだけど、経営理念って無理にひねり出すくらいなら無い方が良いのかもしれないね。

 

もし僕が今すぐ鍼灸院の事業計画書を書くなら、理念の項目は平凡の極みにする。

 

どこにでもある普通の鍼灸院をつくる。来客数および施術費など全てにおいて業界の中央値を目指す。

 

完全に無個性。選ばれる理由も選ばれない理由もない鍼灸院。

 

 ベスト・キッドという映画に出てくる空手の師匠、ミヤギの言葉に「道路を渡りきれば安全、渡らなくても安全。でも道の真ん中で止まるのは危険だ」という教えがある。 

経営理念にもこの言葉は当てはまるかもしれない。

 

熱意のある経営理念をしっかり固められるなら良し。

ありきたりの文章をコピペで済ますのも良し。

中途半端な経営理念を作ってしまうと、独りよがりになって失敗する。

 

創業ゼミで学ぶ経営理念の作り方 

 

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創業ゼミで学んだことは「他店との差別化をするために自分の内面を掘り起こせ」というものだった。

  • 自分にしかない強み、スキルの掛け合わせ。
  • 他店ではできないこと、やってないこと。
  • 業界の「不」は何か。お客さん目線で鍼灸院を使わない理由を探す。
  • 見方を変えろ、別角度から見ろ。

 

これを考えるとアイディアは大量に浮かんでくる。

  1. 時給1000円の時代に治療代6000円は高すぎる。安く提供できないか。
  2. 頭痛や腰痛など体を治す治療院は多いが、未病治療や健康増進メインは無い。
  3. 未病治療ならターゲット層は鍼灸未経験者へと大きく広げられる。

  

ふんわりと頭に浮かんだ治療院の方針らしきものは、妄想のまま練られることなく決定した。

 「安い客単価で同時に施術する薄利多売形式、メインターゲットは健康維持を希望している人」

 方針が決まったので、次は方針に沿ったテナント選びが始まるよ。

 

決定したら最後!テナント選びの失敗はどうにもならない

安い客単価で同時に施術するには広い場所の確保は絶対条件だ。

一方でメインターゲットは健康維持を目的とする元気な人を想定してるから、少しくらい不便な場所でも仕方ない。

 で、契約したのが入り口前に階段のあるテナント(笑) 

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腰痛持ちや高齢者は置いてけぼりになるよね💦

 契約した当時はそれで良いと思ってたんだけど、実際に来たお客さんは体の悪い人ばかり。

しかも大勢を同時に施術どころか、かかりっきりで施術しないと治せない症状の人がほとんどだったよ(笑)

   

経営理念って結局のところ… 

僕の能力に見合った経営理念というのは「やりたいことを詰め込む」のではなく「本当にするべきことや譲れない目標以外のすべてをそぎ落としたもの」にする必要があった。

個性だ差別化だと踊らされないで、多くの人が持っている鍼灸院のイメージ通りのものを作り上げる。

レッドオーシャンど真ん中の鍼灸院を作り、経営を続けていくなかで勝手に個性が出てくるのが理想だ。

 

つまりエッセンシャル思考だったりミニマリスト思考だったりという、誰もがすでに知っている古典的な方法ってこと。 


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ビスマルクの名言に「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」というのがある。

歴史から学ぶことのできなかった僕は明らかに愚者ではあるけれど、せめて愚者らしく経験から学んで成長したいと思う。

 

そんなわけで経験を言語化するため失敗談だらけのブログになるけれど、暗い話に感じられたらゴメンよ💦

 

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