「唾つけときゃ治る」の効能を失った現代のお灸
「唾液」は現代社会では自分だけのものとして、もはや唾液を他人のために役立てようなんてことはありません(悲)。
昔は「口噛み酒」といって、お酒造りに唾液が使われていたのですけどね。
日本酒の起源!若い女の子がお米を噛んで造ったお酒とは?実は大正時代末まで、沖縄の西表島では口噛み酒が造られていました。
炊いたお米を女性が噛み、それを石臼で挽き、かめに保存しました。3日もするとお酒ができあがったそうです。
お灸も同様に、患者の肌にもぐさを置くとき、唾液を使って転がり落ちないようにしていました。しかし、おっさんの唾ついたもぐさを乗せられるのは患者さんにとって、あまり嬉しくないことでしょう。
もちろん、治療家が美女であれば、むしろ大歓迎なのでしょうけどね。
唾液を使ったお灸の据え方
まず、親指の付け根に軽くキスをします。ちょっと湿る程度にね。
そこにお灸をつけて、唾液をもぐさに移します。
最後に患者さんの体にもぐさを乗せてFIRE
唾液の代わりに、私は軟膏を使います
現代社会で唾を使ったお灸なんかやろうものなら、もぐさと一緒に私のブログも炎上しかねないので、私は「火傷に効く軟膏」を使います。肌の上に塗ってある、赤いものが見えるでしょうか。
小さいもぐさ(左)が本来使う量のもぐさ、大きいもぐさ(右)は撮影用に盛ったもぐさ 本来使う量だと、一瞬で燃え尽きるので撮影は難しいです。
この軟膏、買うごとに香りが違うんですよ。あるときは甘い香りが強かったり、あるときはラーメン屋の「山岡屋」の匂いだったり。