鍼灸院くらさろ跡地

次がんばるぞー


針治療が針のむしろに変わる皮内針

皮内針(ひないしん)という針

磁石を体に貼るエレキバンのことは皆様ご存知かと思います。これと同じように短い針を体に貼る道具があります。それが皮内針です。 

 

この皮内針、長さはおよそ5ミリあるかどうかくらいの短くて細い針なので、刺したまま運動しても問題ありませんし、血が出ることもほとんどありません。

 

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鍼治療した後にこれを鍼灸師から勧められた方もいらっしゃるのではないでしょうか。手軽にご家庭で鍼治療ができるということで、けっこう人気があります。

 

家族にとって迷惑な瞬間

皮内針は針治療を受ける方には重宝がられるのですが、一方で家族からはちょっと迷惑な存在でもあります。なぜなら

 

皮内針は、しょっちゅう無くすから

 

粘着力が無くなれば自然とはがれ落ちるので、思わぬところに針が落ちていて、ご家族が踏んだり手に刺さったりするようです。

 

中でも大不評な場所がお風呂場

針治療した本人は全部はがして風呂に入ったつもりでも、はがし忘れがあったり「はがすのはもったいない」と言って刺したままお風呂に入ると、それが湯船で浮いてみたり、体を洗うところに落ちたりします。

 

それで、次にお風呂入る人や風呂掃除のときにご家族にチクッと刺さるのです。これがけっこうイラッとするみたいで

 

針も刺さるが家族の言葉も刺さる

 

お客様が家の中で居場所を無くすよりは、皮内針を使わないほうが良いでしょうから、私は皮内針を扱うのをやめました。

 

針治療で体は楽になっても家庭の居場所が針のむしろでは心が楽にならない