『うがいとマスクは意味が無い』という話を一次情報から調べた
風邪・インフルエンザ予防として『手洗い・うがい・マスク』この3点セットを信じている人は多い。しかし最近『うがい、マスクは意味がない』という気になる話も聞くことがある。
こういう話は伝言ゲームをしているうちにねじ曲がって伝わることが良くあるので、信頼できそうなホームページをあたってみた。
マスクの効果について
マスクの効果についての説明として、僕が一番好きな話は「マスク繊維間のすきまはウィルスより大きいけれど、繊維の静電気によってウィルスを付着して体内への侵入を防ぐ」というテレビで言ってた理屈だ。
では、厚生労働省はマスクについてどう書いているのか。
新型インフルエンザ流行時の日常生活におけるマスク使用の考え方
- 症状のある人が、咳・くしゃみによる飛沫の飛散を防ぐために不織布製マスクを積極的に着用することが推奨される(咳エチケット)。
- 不織布(ふしょくふ)製マスクのフィルターに環境中のウイルスを含んだ飛沫がある程度は捕捉されるが、感染していない健康な人が、不織布製マスクを着用することで飛沫を完全に吸い込まないようにすることは出来ない。
つまり感染した人にはマスクをすることで周囲への感染を防ぐ意味があるけれど、健康な人が予防のためにするのは効果不充分という話だ。
しかし同時に厚生労働省で出しているインフルエンザQ&A|厚生労働省というサイトでは下記のように書かれている。
インフルエンザが流行してきたら、特に御高齢の方や基礎疾患のある方、妊婦、体調の悪い方、睡眠不足の方は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。やむを得ず外出して人混みに入る可能性がある場合には、ある程度、飛沫感染等を防ぐことができる不織布(ふしょくふ)製マスクを着用することは一つの防御策と考えられます。
つまり完全に防ぐことは不可能だけど、ある程度なら防ぐことができると考えられる。
ウィルスを防げると断言はできないけれど何もしないよりマシ
そんな結論になっている。
うがいの効果について
うがいの効果を疑問視する話は首相官邸を一次ニュースとして出回っている。
うがいは、一般的な風邪などを予防する効果があるといわれていますが、インフルエンザを予防する効果については科学的に証明されていません。
うがいについては首相官邸ホームページでは否定的にかかれ、厚労省のインフルエンザQ&A には何も書かれていない。ただ製薬会社ではうがいの効果について掲載されているので、うがい薬を販売し続けるためにホームページを残すのか、それともうがい薬ごとページ削除するのか、もしくは「水うがいでは効果が無いのでうがい薬を使いましょう」となるのか。今後の動向が気になる。
耳鼻咽喉科の医師はうがいについて効果があるとしている
川村耳鼻咽喉科クリニック様では、うがいの有用性を確認した「京都大学・米国MayoCkinic・浜松医大」3団体それぞれの証明実験結果を掲載している。
- うがいをすると、水が細菌・ホコリ・ウイルスなどを洗い流し、吐き出すことにより体外に追い出すことができるのです。しかしながら、うがいの働きはそれだけではありません。
- 口くう内や喉に適度な刺激が加わるので、粘液分泌や血行が促進されるのです。うがいは菌などを体内に入れないだけではなく、より防御力を高める役目を果たしています。
結論:マスクもうがいもしたほうが良い
マスクについては「マスクをした方がしないよりマシ」という結論になった。一方でうがいについて首相官邸および厚労省ページでは効果を証明できていない。としている一方で耳鼻咽喉科の医師は研究結果も紹介して有効だと言っている。
結論としては厚労省と耳鼻咽喉科の医師が掲げる説のどちらが正しいのか判断付かないので、害がないならうがいをした方が良いのではないかと思った。