鍼灸院くらさろ跡地

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東洋と西洋で大きく違う、幽霊や魂の扱い

東洋医学では霊体を「魂」という

「魂魄(こんぱく)」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。アニメやマンガ、ドラマなどによく出てきますね。これは魂(霊体)と魄(死体)に分けられ、その2つを指して魂魄と言います。 東洋医学では霊体も治療の対象範囲にしていますが、現代医学ではあまり魂の治療は行われません。 そして残念ながら最先端の医療でも、魂の存在は「脳の損傷」という研究結果で片付けられてしまいそうです。

幽霊の正体は「脳の損傷」 同様に自分自身の存在も脳の損傷かもしれない

ウォールストリートジャーナル(以下WSJ)は日本でいうところの日経新聞のような存在です。その堅苦しい新聞が幽霊についての記事を掲載していました。

【リンク】幽霊の正体は何なのか 研究者が一つの有力な解釈 - WSJ
 ジュネーブ大学病院のオラフ・ブランケ博士とそのチームが2014年に学術誌「カレント・バイオロジー(現代生物学)」に掲載した論文は「体性感覚運動統合における非同期性」説を支持している。何千年にもわたって人々は、近くに目に見えない人がいるのを生き生きと経験したと報告してきた。研究者たちはそれを「feeling of presence.(存在の感覚)」と呼んでいる。それはわれわれのどの人にも起こり得る。世論調査機関ピューの調査では、幽霊に出会った経験したと述べた米国人は全体の18%に達している。 しかし特別の種類の脳損傷を持つ患者は、とりわけこの経験をする公算が大きい。研究者チームは、これらの患者の前頭頭頂皮質の特定分野が損傷を受けていることを突き止めた。われわれに自らの身体を感じさせるのと同じ脳分野だ。

つまり、科学的に「幽霊は脳の錯覚だ」ということを証明したことになっています。さらに記事の最後には「あなたもまた前頭頭頂皮質の中の幽霊にすぎないのだろうか?」と締めて霊体の存在は脳が作り出した幻想ということにしようという雰囲気があります。

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我思うゆえに我あり

自分が思考するから自分自身は存在する。しかし他人の気持ちはわからないから他人の魂の存在は認めない。なぜか欧米の思想哲学は知見がせまいですね。東洋哲学の代表格である老子は、自分と他人の間にしきりなんか作らず、また魂と肉体の存在すらもあやふやにして、宇宙と一体になることを説いてきました。自分という存在が宇宙の一部であり、同時に宇宙そのものである。そう考えると幽霊や自分の魂は「有るとか無いとか、肉体だとか霊体だとか、そういう区切りそのものがどうでもよくなる」という話しに行きつくのです。

 

霊魂からの伝言 - 霊的な人生とは (MyISBN - デザインエッグ社)

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