鍼灸院くらさろ跡地

次がんばるぞー


話し下手でもできる『見つめ合うだけ』コミュニケーション術

猫も杓子も「コミュ力重視」の時代に入って、無口でぶっきらぼうな職人は肩身の狭い思いをしているのではないでしょうか。

何を言われてもしっかり反論できる人とか、ラジオのパーソナリティみたいな延々と話しができる人ってすごいなーなんて感心します。特に上沼恵美子さんは料理人の先生がニンジン切っただけでものっすごいしゃべりますからね。

 

 

そんな能力者をうらやましく思ったところで、凡人な私にはマネできませんから、とにかく無言でも気まずくない状況にしたいわけです。

f:id:cloudsalon:20151207004133j:plainそこで出てきたのが「見つめ合うだけコミュニケーション術」もちろん「見つめる」というところにも勇気いりますよ。なんか目が泳いじゃいますよね。キョロキョロしたくなったり下向いたりしたくなります。でもそこはガマン。話すネタを無理やり作るよりは良いはずです。

見つめ合うと同じ脳活動パターンに 相互理解研究に新知見 | サイエンスポータル


人間同士が見つめ合い、互いに注意を向け合うと、脳の活動パターンが同じように変化する¬ことを、自然科学研究機構生理学研究所の定藤規弘(さだふじ のりひろ)教授と名古屋大学の田邊宏樹(たなべ ひろき)教授らの研究グループが明らかにした。

研究グループは、初対面の2人に見つめ合ってもらい、脳活動の変化を機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)を使って計測した。計測実験は2日間実施した。

その結果、初日の実験では、2人の大脳皮質の一部が同じように変化(同期)した一方、目の瞬きのタイミングについては2人とも変化しなかった。2日目の実験では、大脳皮質のさらに広い部分に同期が起きていた上、瞬きのタイミングも合うようになっていた。これらのことから研究グループは、見つめ合うという互いに視覚的注意を払う状態(注意共有)が、瞬きという無意識の行為を通じて2人の脳活動のパターンを同じように変化させる働きがあること、が明らかになった、としている。

 

定藤教授は「見つめ合う、という注意共有は、脳活動のパターンを同一にすることで、その後のコミュニケーションを円滑に開始する働きがあるのかもしれない。今後注意共有のメカニズムをさらに明らかにしていくことにより、教育現場での効果的な学習方法や、コミュニケーションを不得手とする疾患の新たな行動療法の開発などが期待できる」と話している。

 

初対面で見つめ合うわけですから、見つめ合いの結果で得られた脳活動パターンは「2人とも照れていた」のではないかと余計な勘ぐりをしてしまいますが、心の中はどうであれ脳活動パターンが同一のものを得られた。ということで、研究グループは「コミュニケーションを円滑に開始することができそうだ」と考えているようです。

 

「見つめ合うと素直におしゃべりできない」でもおしゃべりしなくていいんです。見つめ合うだけでいい!

 

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