菜の花治療院で施術を受けたら難解な講義が始まった
ちほこ先生「どこを治しましょうか?」
土田「言わなくても分かる先生なのでお任せします(笑)」
ちほこ先生「どこも悪くないのでお帰りください(笑)」
顔を見るなり冗談から始まる千穂子先生とのやりとりに、10年以上ごぶさたと思えない楽しさで治療は始まった。
ようこそ菜の花治療院へ 出会いの日々
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菜の花治療院は山口内科という個人病院の裏玄関から入る、隠れ家的な存在の治療院だ。
12畳ほどの広さにベッド2台と待合室用のソファが1台。
かなりこじんまりした室内で、ぼくが予約時間に伺うと施術中のけいこ先生が丁寧に出迎えてくれた。
「半ズボンに履き替えてお待ちください。」
着替えを済ませベッドの上で5分ほど待っていると千穂子先生が来た。
ちほこ先生「おはようございます。」
土田「おひさしぶりです。」
ちほこ先生「どこを治しましょうか?」
土田「言わなくても分かる先生なのでお任せします(笑)」
ちほこ先生「どこも悪くないのでお帰りください(笑)」
そんなやりとりをしながら胸や背中のあたりを触られ、仰向けの状態で寝たところでズシッとした温かいものを乗せられる。
中身は塩と玄米など。レンジで2分ほど温めて温灸のように使う。
お腹を温めるのって気持ち良いよね。ちなみに手作りらしい。
難解な技術の説明
「胃がちょっと悪いね。」
そう言われて、手の人差し指にお灸を据えられる。
ちなみに「胃の経絡」は目の下から足のつま先に走る経絡。
治療を受けてる人差し指は大腸経だ。
他にも膀胱経や胆経という足に走る経絡の説明を受けながら手を治療される。
ちほこ先生は僕に独自の理論を情報の圧縮された早口で叩き込んでくる。
たぶん「陽明胃経」と「陽明大腸経」の陽明という共通部分についての説明を省いたのだろう。
千穂子先生から脳に次々と浮かぶイメージを言葉に変換するもどかしさが感じ取れる。
早口で説明し終えたところで、けいこ先生に向けて僕のことを褒めた。
「この子は頭が良いから素直に吸収するしなやかさがあるのよね。」
せっかく褒めてくれたけど、僕は教わったことを覚えるのに精いっぱいだったので、けいこ先生がどんな返事をしたのか覚えていないし反応してる場合でもなかった💦
ノロマは治らないらしいよ
「この子、頭は良いんだけど動作がノロいのよね。」
ちほこ先生は何気なく言ったのだけど、僕にとってノロいのは深刻な悩みだ。
これだけはセルフネグレクトになりかねないので「欠点を長所に」なんて言ってられない。
ノロマを悪化させるとナマケモノのように胃に食べ物が入っている状態で餓死する感じで、冷蔵庫に食べ物が入ったまま餓死するかもしれない。
のんびりしてるように見えて意外と危機感を持って生きている(笑)
「動作がノロいのを治してもらえませんか?」
「無理です(笑)」
秒で却下💦
というか、言葉をかぶせるようにして却下された(笑)
冗談と思われたのか本当に治せないのかは不明だけど、拒否られましたよ。
ただ、僕と同じような人はいっぱいいると思うので、そういう人を鍼灸で治せるようにしたい。
何となく、肝や胆の経絡で「怒りの気」を注入する治療法でどうにかなりそうなんだよね。
最大の問題点は「鍼灸を受ける」という行動を起こすのが大変なところ。
どうにかしてあげられるといいな。
治療を終えて
およそ50分の治療を終えた感想として、首と腰はやや軽いような気がする。
今は格闘技も筋トレもやっていないので体は健康そのものだけど、以前は首と腰を痛めていた。
後遺症のように残っていたのが楽になったような気はするものの、痛いとかつらい状態で治療を受けてみないことには効果を実感するのは難しい。
ましてや1週間前に足圧(そくあつ)という足で踏まれる整体マッサージを受けたばかりだし。
ちゃんと病を患った状態で行ってこようと思った。