ほっこりするテーマの札幌ゼロ読書会でハッとさせられた話
「苦悩というのは自分由来とそうでないものに分ける必要があります。」
ぼくの隣に座っていた男性は「人生の授業」という本をプレゼンするなかで「苦悩を分ける必要性」について話をされていました。
これを聞いて僕は「頑張ってもどうにもならないことは自分由来ではない苦悩と考えることにしよう」と開き直ることにしました。
「ほっこり」をテーマにした読書会
プレゼンのスキルを磨く場として便利な札幌ゼロ読書会、今回のテーマは秋にちなんで「ほっこりする本」です。
第43回 読書会「本の話をしよう」開催報告 | 札幌ゼロ読書会
まず参加者は「ほっこり」要素のある本を持ってきます。
次に、その本を書いた著者に聞きたいことを付箋に書いて貼ります。
その本を別の参加者に渡し、同じように著者や本に対して質問を付箋に書いて貼ります。
一通り質問の書かれた付箋が集まったところで、本を持ってきた人は質問を話の材料にしながらプレゼンします。
冒頭で紹介した「人生の授業」という本は哲学書とか自己啓発書といった固い内容ですが、マンガになっているページもあり、活字だけではないあたりがほっこり要素とのことでした。
奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業 ――この生きづらい世の中で「よく生きる」ために
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苦悩を分ければ気が楽になる
ぼくは前回のブログ「菜の花治療院で施術を受けたら難解な講義が始まった」で書いた「行動が遅い」という大きな欠点に悩んでいます。
そこで人生の授業という本に「どうしても克服できない欠点はどうしたら良いでしょう」という質問を貼りました。
その問いに対する解決法として、彼は本から「苦悩を自分由来とそうでないものに分ける」という解決法を引用したのです。
自分由来ではない苦悩とは
苦悩のなかで自分由来では無いものの一例として
- 生まれる国や親の性格および財産
- 育つ環境
- 自分自身の肉体
というものがあります。
肉体ですら自分由来ではないものに分類された理由として「この考えを提唱した哲学者は足が悪かったためでしょう。」と紹介者は語りました。
なるほど。
「行動が遅いという欠点は努力で克服できない苦悩に分類しよう。」
自分に甘い僕はこの考えを存分に拡大解釈しすることで開き直ることにしました。
コアラはチーターのように素早く動けません、
同様に、僕という生き物も他の人と違う生き物だから遅いんだ。
これなら仕方ないよね。脳の回路が他の人と違って速く動くようにできていないのだから。
僕が紹介した本「公務員やめてアラスカに行ってきました」
さて、話はガラリと変わり、ぼくのプレゼンした本は、元国語教師の書いた「公務員やめてアラスカに行ってきました」という本です。
これは電子書籍でしか売られていないので紙では持ち込めなかったのですが、「ほっこり」を紹介するならコレしかない!と思って持ち込みました。
公務員を辞めるに至ったいきさつ、オーロラの見え方から旅の豆知識、そして失敗談など豊富な見どころのある本ですが、僕が特に気に入っているのは犬ぞりの話です。
公務員を辞めてアラスカに行ってきました!: 小さな発見を楽しむアラスカ旅の記録
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なぜスノーモービルより犬ぞりを使うのか。
車もスノーモービルもある現代ですが、アラスカでは今だに日常生活に犬ぞりを使われています。その理由として
- ガソリンより犬のエサの方が安いから
- マシーンは壊れたら動かなくなる。
- 道に迷ったとき、犬の帰巣本能は信頼できる。
このように書かれています。
世の中はコンピュータだのAIだので沸き立ち、機械に仕事を奪われるという危機感あおられまくりですけど、少なくとも百年前から使われているであろう犬ぞりがいまだに健在。
きっと尖った能力を持たない人間だって機械に置き換えられて失業するばかりでなく仕事はあるよね。
これから大人になる若者、これから老人になる就職氷河期世代。
「未来には個性を生かした新しい仕事以外は無くなる」なんて言われてますが、今ある古い仕事も残っていて従事できる未来であって欲しいな。
そんなことを考えるエピソードでした。
とはいえ、一応未来への備えもしなくてはと思い
- 自分の個性を把握するための鍼灸院開業
- 上手に売り込むため、プレゼン練習の場として札幌ゼロ読書会の活用
この2つは手を付けてみました。
未来は楽観的であることを祈りつつ、悲観的な想定をして準備を進めておきます。