頭痛や腰痛など体の痛みに「何かする」より寝る方が良い場合もある
頭痛や腰痛のお客様に鍼灸治療をしたあと「自宅でケアする方法ありますか。」という質問をいただくことがあります。
つらい症状を一刻も早く楽にしたい気持ち、なにより決して安くはない自費の鍼灸治療を選択してまでのことですから回復を早める情報は欲しいですよね。
そして腰痛や関節痛については寝てるより体操やストレッチをすることが良いとされているし、温めたり冷やすことで痛みが和らぐことも明らかになので、それを伝えることが正解なのですが・・・。
でも、お客様によっては「何かするより寝た方が良いですよ」とお伝えすることがあります。
睡眠不足によって痛みは強く感じる
睡眠不足と痛みに関する研究によると
- 睡眠不足によって起こる体内の慢性炎症が痛みを増幅させる
- 眠気を感じてる状態そのものが痛みを敏感に感じさせる
この2つの説をよく目にします。
つまり痛みを少しでも楽にしようと思うなら充分な睡眠をとることが大前提です。
しっかり睡眠をとった上で、慢性炎症を抑えたり眠気を覚醒させてくれる栄養を摂ること、そして軽い運動で痛みを改善するように話をします。
話は逸れますが、慢性炎症および眠気による痛みを改善してくれる食べ物というのもあります。
ぼくが毎日摂っているのは調理をする必要のない、ココアとコーヒーを飲むことです。
- 慢性炎症を抑える食べ物としてココアパウダー
- 眠気を抑える成分としてインスタントコーヒー
毎日美味しくないなぁと思いながらココアとコーヒーの混ぜ物を飲んでいるおかげで、体の痛みもストレスも少ない日々を過ごしています。
やったことと同じだけ、やらなかったことを誇りたい
スティーブ・ジョブズの名言は健康に対しても言えます。
体の不調に対して何か行動を起こすことも大事ですけど「腰痛体操をしなければならない」となってストレスを感じるようになっては逆効果。
「腰痛や関節痛は寝てるより動かした方が良い」というのは原則その通りですが、それは大多数の人向けの大雑把な情報です。
- 小さな子ども2人の世話に忙殺され、授乳や夜泣きで夜も眠れない方なかで抱っこし続けることで発症した腰痛。
- 夜中の寒いなか道路工事をしていて痛めた膝。
- いつまでも終わらないパソコン作業による慢性的な頭痛。
忙しいとか寝不足でなければ体操や温めたり冷やしたりのアドバイスをしますが、寝不足を感じているときは最優先で寝ましょう。
不眠症や眠りが浅いと感じる方は、体の痛みとともに睡眠についても鍼灸院で相談してみてはいかがでしょうか。