鍼灸院くらさろ跡地

次がんばるぞー


40代一人暮らし、日本を滅ぼす祈りが現実になるとき

NHKの「AIに聞いてみた どうすんのよ!?ニッポン」でAIのひろし君が煽った危機感。それが「40代一人暮らしが日本を滅ぼす」というものだった。

40代と言っても、40代後半の人はバブル絶頂期なのでどう思っているか分からないが、バブルがはじけた時期に就職活動を始めた40代前半の人は確かに日本というか世界が滅びることを期待している人は多かったように感じる。

 

www.nhk.or.jp

滅びを祈った就職氷河期世代

いまの40代前半は就職氷河期世代なわけで、僕自身も就職先が決まったのは大学4年の10月頃だった。どうしたら通過するのかもわからない企業へ送付する履歴書を書き続け、卒論や研究を同時並行しながら常に祈っていたことがある。

アンゴルモアの大王!はやく降りて来いよ!!

無常にも世界は毎日平和だった。せいぜい山一證券と拓銀の破たんという、ものっすごく中途半端な破壊。それに伴って人材派遣会社やアウトソーシングなど低賃金の温床みたいに言われる会社が大きくなっていた。 

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アンゴルモアの大王とは

1999年7の月
空から恐怖の大王が降ってくる
アンゴルモアの大王を復活させるために
その前後の期間
マルスは幸福の名のもとに
支配に乗り出すだろう

これはノストラダムスという予言者が残した言葉で、1999年7月に世界が滅びると言われていた。もちろん何事もなく通り過ぎたのだが、その後「1999年は西暦に直すと2012だ」とか、「7月ではなく7か月だ」など色々な話があって、破滅の時期を後ずれさせながら徐々に忘れられてゆく。

 

さて、就職氷河期というのは山一拓銀破たんという日本だけの問題ではなく世界的な不況なので、世界滅亡を祈る人は世界中にあふれていただろう。アメリカ・ヨーロッパ・日本にいる若者の多くが祈る。ある人は軽い気持ちで、ある人は儀式まで行って。

 

祈る人が一人二人なら大した影響も無いだろうが、世界で数千万人が祈ったとしたらどうだろう。


こうして、思考は現実になる
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きっと世界滅亡の祈りは現実となる。地球の温暖化、兵器の高度化と終わりなき中東アフリカの紛争、ポピュリズムの台頭による世界経済の縮小化。

 

ただ世界の滅亡というのは「終わりが来る」という幸せなものではなく、月収10万円前後の低賃金による生き地獄のことを指すのかもしれない。

アメリカでは既に職を持ちながらホームレスになっている人が出てきている。