鍼灸院くらさろ跡地

次がんばるぞー


お灸の刺激量をピリッとする程度からアチッ!って感じに調整する方法

お灸(おきゅう)って熱いんでしょ?

よく聞かれます。お仕置きするという意味で「灸をすえる」「やいとを据える」なんて言葉もあるくらいですから、お灸を知らない方にすると良い印象は無いかもしれません。一方で、せんねん灸を使ってセルフケアをされる方もいらっしゃいますし、鍼灸師の先生方がお灸のワークショップをひらてくださるおかげで針よりは広まっている感があります。

 

そのせんねん灸を使われた方ならご存知でしょうけれど、いくつかのタイプを選ぶことで熱さを調節できますし、しかも熱くなってきたら場所をずらすことによって火傷をしないようにできます。

同様に鍼灸師が手でひねる艾(もぐさ)のお灸も火力調整できます。

 

お仕置きレベルの地獄の炎みたいな灸ばかりではないのですよ(笑)

 灸の熱さは皮膚に触れてる艾(もぐさ)の面積で変わる

人の目って底面の広さより高さに反応して「大きい・小さい」を感じるようです。

なので、容積の同じ容器を使う場合、中身を多く見せたいなら高さのあるものを用意すると良いという話がありまして、同様にお灸も「高さの高い方がもぐさの量が多く見えて熱そう」となるわけです。

 

しかし実際には、肌に触れない部分でいくら燃えようとも、ほとんど熱くなりません。皮膚近くまで燃えて初めて熱く感じるので、見た目には「艾が全部燃え切った炭状態で熱さを感じる」というようになります。 

お灸の大きさと温度調節テクニック

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糸状灸(しじょうきゅう)

こよりを作る感じにもぐさを捻ります。

燃え尽きる一瞬、ピリッとした感覚があって終わります。お灸初心者の方にお試しで勧めているのはこのサイズ。「何も感じないのでは意味が無いけれど、初めてのお灸は怖い」という方向けです。

さらに燃え切る寸前に指で火を消す方法もあり、そこまでくると最早「ほとんど何も感じない」というレベルまできます。

半米粒(はんべいりゅう)

文字通り米粒の半分サイズです。

割とこのサイズを使って燃やしきることが多いです。若干熱いのですが時折「痛っ!熱っ!」ってなることもあります。このへんはお客様が熱さに強いか弱いか個人の感じ方によって変わってきます。

ちなみに僕はお灸の熱さに無頓着なほど平気なので「あ、ちょっと熱さを感じたかな」くらいです。本気でお灸の熱さに耐えたとしたら、皮膚が炭化するほどの熱さでも耐えられました。

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米粒(べいりゅう)

米粒サイズも半米粒と同様によく使うサイズです。

お灸に強い方や、足の裏など皮膚の厚いところにこのサイズを使います。

ただし、足裏で火傷をすると歩くたびに痛むので、皮膚がオレンジ色に変色したところでストップします。

お灸の効能と自分の体調に合う熱さについて

お灸の大きな効能として「白血球を増やす」というのがあります。軽い火傷(第一度熱傷、皮膚が赤くなる程度)なので、増えた白血球が「普段は気にしない程度の異物」を食べることで健康増進をすると言われています。

お灸の熱さについて、体が弱っているときは熱さの弱いお灸で気を補い、有り余る気力を持て余してるときは熱い灸で気を削ると落ち着くことができるので、自分の体や気分に合ったお灸を据えて楽しんでいただけると嬉しいです♪


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