スマホ首の悪化でストレートネックになる前に生活環境を整えよう
パソコンやスマホで長時間の作業をする人や読書好きに発症しやすい首の痛み。
いわゆるスマホ首というやつで、悪化するとストレートネックという首の骨の変形がおきたり、最悪で手術にまで追い込まれてしまう。
予防としてストレッチや筋トレに姿勢改善など様々なアプローチはあるものの、まず首の負担を軽くする環境を整えることが必須だ。
なにせ頭の重さは6キロくらいある。
正しい姿勢を作っても体はこわばるし、何時間も同じ姿勢に対して「こまめな運動やストレッチ」では対処しきれない。
しかも残念なことに本好きやスマホ依存に向かって「ほどほどにしなさい」なんて忠告したところで聞き入れてはくれないだろう。
だらしない恰好で楽をしよう
ニトリやイケアに売っている巨大ビーズクッションを使ったり、布団や毛布を丸めて背もたれにし、首の重さをクッションに預けるとかなり楽になる。
仰向け状態でだらーんとするとき滑り止めのついたヨガマットは便利だ。
お尻が滑らないので思い通りの位置で姿勢を安定させられる。
頬杖(ほおづえ)をつこう
一般的に悪い姿勢といわれる「ほおづえ」。
下あごに持続的な力が加わって顎関節症を発症するし、猫背になることからも推奨はされない。
でも「正しい姿勢」にこだわりすぎると、頭の重さが首へ持続的にかかってしまう。
長時間の筋緊張をほぐすために、ときには頬杖をつこう。
正しい姿勢で長時間固まるより、悪い姿勢であっても姿勢を変える方が体への負担は少なくなる。
「人をダメにする」のキーワードで便利道具を探そう
楽な姿勢で長時間過ごすための環境づくりとして「人をダメにする」というワードで便利道具を探すと良い。
- 人をダメにするクッション(ソファー)
- 人をダメにする机(テーブル)
- 人をダメにする毛布
商品そのもののネーミングではなく、インターネットでお勧めされる「長時間ゴロゴロするのに都合の良いアイテム」に付けられる枕詞なので、販売会社を横断して調べられるところが素晴らしい。
鍼灸治療にできることと限界
以前NHKで「スマホ首には後頭下筋群への針治療が良い」という情報があった。
もちろんこれで施術後しばらくは楽になる。
しかし読書やパソコン作業は生活習慣なので、一時的に痛みを取ることはできても、すぐ元通りになるのは仕方がない。
「昔痛めた古傷が今でも痛む」という原因が過去にある慢性痛であれば鍼灸治療によって楽になるが、現時点で首を痛める作業をしながら鍼灸治療で治すには限界がある。
スマホ首を悪化させてストレートネックになる前に、首に負担のかからない楽な姿勢を取れる環境づくりに全力を出そう。