整体などで強揉み要求はほどほどに
整体を好むお客様のなかには、施術者の限界にチャレンジ!と言わんばかりの強刺激を求める方がいます。
「痛くされないと効いた気がしない」なんて言ったり「こんなに硬い人いないでしょ?」とコリの硬さを誇ってみたり(笑)
ただ、限度を超えた強さの施術を求め続けていると、いつか体を壊す日が来るかもしれませんよ💦
強揉みはどんなに上手なベテラン整体師でも怪我のリスクを高めてしまいます。
力加減の注文は「ほどほどの強さ」程度にしておきましょう。
さて、もし施術で怪我をしてしまった場合、補償はどうなるのでしょうか。
施術による事故後の対応について、国民生活センターのレポートでまとめられていました。
※鍼灸とエステについては除外されたレポートです。
補償を受けるには、けがの原因と施術の因果関係をはっきりさせる必要がある
整体を受けたあと体調が悪くなった場合、因果関係をはっきりさせる必要があるのですが、それを証明するのは難しいようです。
手技による医業類似行為の危害-整体、カイロプラクティック、マッサージ等で重症事例も-
危害が発生した場合、因果関係を明らかにすることが困難なケースも多く、解決が難しい
- 消費生活センターであっせんによる解決がはかられた相談はごくわずか。
- 解決が困難だった相談の中には、発生した危害と施術との因果関係が明らかでないために事業者との交渉ができない。
- 医師の診断を受けたにもかかわらず因果関係が明らかにならなかった事例もみられた。
もちろん事例のすべてが強揉みのような無茶な施術の要求ではありません。
関節を鳴らす技術によるものだったり、長時間の施術によるものだったり、お客様がくしゃみをするなど原因は様々。
ただ強刺激を要求することは怪我するリスクを高めることになります。
強揉み以外で体のほぐれる方法を探ろう
強刺激に慣れてしまうと、普通の人の受ける力加減では物足りなくなってしまいます。
「全然ほぐれなかった。時間とお金を無駄にした。」
人並み程度の力加減で整体を受けた後に、こんな不満を持ってしまうかもしれません。
でも体のほぐれる感覚というのは、自分の思い込みによるところが大きいのです。
なので「ほどほどの強さが最も体に良い」と自分に言い聞かせてみましょう。
それでも物足りなければ、施術にかかる回数を増やすとかストレッチの時間を多めにするなど、とにかく強刺激に頼らない方法を模索することをお勧めします。
整体を受けて怪我をすると、体調が悪いなかで事後処理に時間を取られてしまいます。
良い施術者やお店と良い関係を続けるためにも、限界に挑むような強揉み注文をするときは怪我するリスクを受け入れる覚悟を持つか、そうでなければ強刺激に代わる満足度の高まる方法を探りましょう。