入浴習慣で29%も健康寿命が変わる!?冬は毎日お風呂に入ろう
冬に週7日以上でお風呂に浸かる高齢者は、週2日以下の高齢者より介護の必要な状態になるリスクは29%も低い。
このような結果を千葉大学などの研究グループが発表しました。
冬という体を壊しやすい時期をお風呂に入るだけで乗り越えられるなら、毎日の習慣にしておきたいものですね。
入浴で得られる素晴らしい3つの作用
温熱作用
全身を温めることで手足の指先にある血管を広げ、下記の効果を期待できます。
- 副交感神経優位となるリラックス効果。
- 老廃物や疲労物質の除去による疲労回復。
他にも温まった体で寝ると睡眠の質を向上させる効果もあります。
その理由として、眠りが深くなると体温を大きく低下させるからです。
不眠症など眠れないことに悩んでいる方はお風呂で体温を上げてから布団に入る、体温の変動幅を利用した入眠法で眠れるようになるかもしれません。
ただしシャワーだけで体の芯まで温めることは難しいので、しっかり湯船に浸かる必要があります。
静水圧作用
水圧による軽いマッサージ効果のようなものですが、常時全身に圧力をかけ続けられるという利点はお風呂ならではと言えます。
リンパ液や静脈血などの体液を動かすという特徴から、仕事終わりの女性に嬉しいむくみ取りの効果も期待できます。
ただ横隔膜や肺への圧力も加わるため若干息苦しく感じることもあります。
普段から息苦しさを感じる方は長湯に気を付けてください。
浮力作用
背骨にかかる体重や肩に負担のかかる腕の重さから解放してくれる浮力作用で筋肉や関節を休ませることができます。
さらに浮力で軽くなった状態を利用しての運動をすることで、日常生活では負荷の強すぎる運動をこなすことも可能になります。
脱衣所の寒さによる血圧の急激な変化 「ヒートショック」に気を付けよう
お風呂に入る前に気を付けるべきこととして「ヒートショック」があります。
寒い脱衣所で服を脱ぐことによる急激な血圧変化で倒れてしまい、救急車で運ばれる高齢者は多いので気を付けましょう。
ヒーターなどを設置して脱衣所を暖めておくだけで防ぐことができます。
鍼灸や整体を受けるなら、お風呂の前と後どっちが良い?
「鍼灸や整体を受けるときはお風呂に入る前と後、どっちが良いの?」という質問、よく聞かれます。
そこでお風呂に先に入った方が良いタイプと後にした方が良いタイプを分類しました。
先にお風呂に入ったほうが良いタイプ
- 不眠症、すぐ寝たい、疲れている。
- 体の凝りがひどい。
- 筋肉質、ゴツい。
まず鍼灸や整体を受けた後というのは意外と体は疲労します。
白血球や赤血球を作る、水圧以上の押圧を施術者から受けるなど、体は入浴以上に疲れるので、寝たい方や疲れてる方はお風呂を先に済ませた方が良いです。
また筋肉質の方は整体や鍼灸治療をする前に筋肉をお風呂でほぐしておくと気持ち良く受けることができるので、お風呂の後をお勧めします。
後でお風呂入ったほうが良いタイプ
- 汗っかき、暑がり、風呂あがりに汗をかいたままになる人
- 冷え性、風邪をひきやすい人
お風呂あがりで汗をかいたままにしていると、整体や鍼灸を受けている間に汗が蒸発して体を冷やす原因となってしまいます。
同様に冷え性の方も施術を受けている間に冷えるので、このような方は整体や鍼灸を受けたあとにお風呂で体を暖めると良いでしょう。
毎日お風呂に入るだけで、これだけの病気予防効果を期待できます。もしお風呂を沸かすガス代や水道代を気にするなら、スポーツジムを契約するのもアリです。
水道光熱費だけでなく風呂掃除の時間短縮、洗剤や掃除器具の節約にもなります。
結論。スポーツクラブに行こう(笑)