企業も東洋医学を取り入れる時代がきた
東洋医学は人や動物を治すための治療技術というだけでなく、自然の摂理を根底に持つ考え方のひとつだ。
陰と陽が混ざったり偏ったりしつつ、四季の移り変わりや生物が生まれてから死に、その過程で新たな命が生まれ育つという始まりも終わりも無い思想哲学。
この考えを企業改革に活かそうという会社がある。
企業改革には西洋医学、東洋医学の2タイプがある。西洋医学では、赤字企業に対し患部を切除したり、直接効く薬を処方したりする。”プロ経営者”と呼ばれる人の多くは西洋医学の分野にいる。私の試みは東洋医学。組織のゆがみを正し、個人や組織が本来持つ自然治癒力による次の成長を促す。タテの最適化された今の状態を、タテとヨコのバランスをとるのが狙いだ。その一環で、技術開発の共通基盤を運用し始めたほか、シリコンバレーにイノベーションを産むための専門手法を導入した『パナソニックβ』という、当社にとって"出島"となる組織を設けた」
会社の弱い部分を改善するために自然治癒力を活かした東洋医学の考え方で治すってステキ💛
他の企業もどんどん真似して東洋医学の考え方が一般的になって欲しいな。 そして有能な鍼灸師を見つけたら役員に招き入れてCAO(チーフ・アキュパンクチャー・オフィサー)として会社を健全な状態にする役割を担えるような役職が一般化したら嬉しい✨
東洋医学で基礎となる2つの考え方
陰陽論
陰陽論を説明するためによく出てくるのが太極図。韓国の国旗にあるペプシマークみたいなやつで、よく見るのは白と黒でニョロっと太くなった部分に反対色の目玉が入っている。
黒い部分が陰を表し、白い部分が陽を表す。白い目玉は「陰中の陽」で黒い目玉は「陽中の陰」と呼ばれる。
陰と陽は常に移り変わっていて、たとえば
パリピ(party people:陽気な人)がヤバいことしでかして落ち込み、地獄を見てそこから復活する。
一方で陰気な意識高い系がハイになるセミナー受けてめっちゃ調子に乗って空回りし、再びどん底の陰気な人間に戻るとか。
そんな陰と陽の動き表したのが太極図だ。
五行論・五行説
これは四季や命の移り変わりだったり強弱の関係性を表す。ジャンケンの3つ巴な関係に2要素を加えて複雑にしたようなものだ。
相生(そうせい):良い関係になっている。
- 木を燃やしたら火が出る。
- 火が出て燃え尽きたら灰(土)が残る。
- 土を掘ったら鉱物(金)が出てくる。
- 金属を放置したら結露して水ができる。
- 水が木を育てる。
相克(そうこく):対立関係
- 木は土の養分を吸う。
- 土は水を吸う。
- 水は火を消す。
- 火は金属を溶かす。
- 金属は木を切り倒す。
けっこう無理やりな理屈だけど気にしない(笑)
まーとにかく、東洋医学っていうのは環境や気分の移り変わりについて考えるもので、これを企業改革に活かそうと思ったら易経なんかも必要になる。
易経は韓国国旗のペプシマーク周辺にある三本線を使った占いで、現在の立ち位置と将来どうなるかを見通すことができ、今何をすべきかを考えるものだ。
占いと言うと卑弥呼の時代に逆戻りかよ!みたいな変なイメージになっちゃうけど、根底にある哲学を重視して企業改革をすれば、きっと得るものはあるはず。
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従来のプロ経営者でもときには改革失敗して赤字を膨らませることがあるのだから、これまでとは違った東洋医学の考え方を取り入れた企業改革というのも面白いので、こういう柔軟な発想を持った経営者が増えてくれるといいな✨