東洋医学の病気診断法
東洋医学の病状診断はかなり職人芸な世界だ。
たとえば脈診。手首の脈で体の状態を判断するもので、妊婦さんの脈はコロンコロンと玉が転がるような感触だったり、風邪のひきはじめは触ると感じるけど強めに押すと脈が消えたりするので、それを感じ取らなくてはいけない。
しかも脈診の凄いところは、脈の打ち方を整えて体を治すという点にある。
凄腕針灸師になると腰痛や頭痛に捻挫まで脈状の変化によって治療してしまう。
ぼくには難しすぎる世界で、脈診は早々に諦めた。
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遠隔気功治療と脈診のみの治療家はもはや神様レベルの存在だ。
脈診よりは分かりやすい舌診
舌診は舌の形状や色によって病状を判断する。
これは見た目で判断するものだから脈診よりは分かりやすい。
舌の形で判断する一例として、舌のふちにガタガタの跡があるとストレスを受けていると診断する。その理由はストレスに耐えるため舌を歯に押し付けるせいで舌に歯型がつくからだ。
色による診断では舌苔が黄色いと熱があり、病気が進行すると舌苔は灰色や黒色へと変化する。
こういう色と形での診断であれば、なんとなくイメージつくので舌診はやりやすい。
舌の色はLab色空間で数値化する研究もある
東洋医学による診断と治療法のほとんどは施術者の感じ方で千差万別だ。
脈診のみならず気の流れやつぼの感触および位置なんかも人それぞれで言うことが違っていたりする。
しかし舌診についてはLab色空間を使うことによって誰でも同じように診断できるようにする研究があって興味深い。
ただしコーヒーを飲まれるととたんに役立たずになるところが恐ろしい💦