鍼灸院くらさろ跡地

次がんばるぞー


加藤浩次が健康特集に正論をぶつけるのは、プロレスを八百長と言うようなものだ

不安を煽ると番組を最後まで見てもらえる

マインドコントロール(洗脳)の手法のひとつですが、短期的に人を操る場合(高価なものを売ってお終い)は強く不安にさせて動揺させます。

逆に長期的に操りたい場合(継続的にサービスを売る場合)は少しだけ不安にさせます。
例えば、歯磨きをさせたい場合「歯磨きをしないと死ぬ」と言えば、短期的に一生懸命歯磨きをしますが、ある程度のところで辞める人が多いのです。一方で「虫歯になったら痛いよ」程度の軽い不安にすると長期的に歯磨きをする。というものです。
番組の場合は最後まで見てもらえるよう、強く恐怖を与える手法がとられやすいのでしょうね。だから番組では『白内障、動脈硬化』なんて恐ろしい病気を列挙したのでしょう。

『正論』では番組が成り立たない

加藤浩次が「スッキリ!!」の健康特集をバッサリ「危険ばっかり煽る」 - ライブドアニュース

岩本乃蒼アナウンサーが熱心に説明する中、加藤が困惑した表情に。そして「糖化だ、酸化だって。危険ばっかり煽りやがってよーって思ってるんですよね」と、特集した内容に疑問を示したのだ。
さらに加藤は「元気に生きれば良いじゃない。気持ちの問題だと思いますよ」「年齢によって老化はしていくんだから、それを受け入れる。それだけ!」とキッパリ。加藤の明快な態度に、スタジオからは大きな笑いが起きた。

まさに加藤浩次が言うように、生き物は老化して衰弱して死にます。でもそれじゃあ番組にならないでしょう。『息すれば活性酸素がたまって寿命が短くなる。だから死ぬ』で終わってはモヤモヤしませんか? 正しい情報でガチの番組を作ったら、その程度のものにしかなりません。

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そこで活性酸素除去の体操やら食べ物、ビタミンなんたらが出てきて、めでたしめでたし。と締めるのですね。さらに言うなら体操や食べ物にどれほどの効果があるかなんて、どうでも良いのです。論文や研究結果のデータに期待される効果が載っていれば、栄養成分の量は関係ありません。視聴者がスッキリすればいいんです。

 

健康番組の流れ

  1. なんでもない不調をとりあげる(肩こり、くしゃみなど)
  2. ちょっとした不調が死に至る病だと不安を煽る
  3. お医者様という権威を使って、恐怖を増大
  4. お手軽な運動や食べ物登場

見事なまでの起承転結。完璧なストーリーに私たちは番組を最後まで見てしまうし、スーパーにかけこんで食べ物を買い占めたり、変な体操が流行るわけですね。こういう一時的なものに踊らされて、しかも1か月もしないうちに忘れてしまう。 それでも、こんなのに踊らされて日々活発に動けるのも悪くはないと思うのですよ。

 

踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損

 

 

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