外因および外邪という環境による体調不良の原因
先月まで寒くて暖房つけてたのに突然30℃超えまで暑くなるのだから太陽熱って凄い!
地軸が傾いているだけで四季があるのってミラクル✨
さて、東洋医学では環境によって体調に変化を起こしてしまう原因を「外因(がいいん)」と呼んでいます。
この外因による気が体内に入りすぎると「外邪(がいじゃ)」となって体調不良を起こします。
たとえば寒暖差疲労とか熱中症、乾燥によるノドの痛み、梅雨時のどんより気分は外邪が体に入った状態といえます。
この外邪は「風・火・暑・湿・燥・寒」の6つに分類されます。
外邪を分類!陰陽と五行
東洋医学でまず考えることは2つ。
「陰と陽に分けること」「五行に分類すること」です。
まずは陰陽で分けてみましょう✨
- 陰性:湿・寒
- 陽性:風・火・暑・燥
陰の性質は「動かない、下に行く、冷たい」といった特徴があります。
逆に陽の性質は「動く・上に行く・熱くなる」という特徴を持ちます。
次に五行で分けると下記の表のようになります。
五行とは「木・火・土・金・水」という分類で、外邪は環境で入ってくる邪気ですから、季節とセットにするとイメージを掴みやすくなります。
五行 | 木 | 火 | 土 | 金 | 水 |
五季 | 春 | 夏 | 梅雨時 | 秋 | 冬 |
外邪 | 風邪 | 火邪・暑邪 | 湿邪 | 燥邪 | 寒邪 |
それぞれの外邪の特徴
風は動く、他の邪気を伴いやすい
風の邪気が体に入ると、体のあちこち痛みが出る、回復は割と早い。という特徴があります。
しかし風の邪気は他の邪気と一緒になることが多く、寒邪と一緒になって体の芯まで冷やしてしまうと、回復は遅くなり高熱にうなされることもあります。
火と暑は上にのぼる
火と暑の邪気は熱中症やのぼせ、めまいを引き起こします。
ちなみに火と暑の違いは「夏の前半・後半」という分類だったり、暑の邪気が時間の経過で火になるとか諸説あります。
どっちも熱の性質で似たようなものですから、何のために分けたんでしょうね💦
湿による病気は長引く
湿邪にやられると、体はダルくなったり思考が鈍くなります。
ちなみに季節について、表には「梅雨時」と書きましたが、正しくは「長夏」という季節です。
「春→夏→長夏→秋→冬」というように季節は巡るのですが、でも日本だと梅雨が終わってから夏本番を迎えるので、この順番が狂うあたりやっかいな話です💦
とりあえず大雑把にイメージで捉える程度にしており、難しいことは研究職についてる専門家にお任せです(笑)
燥はカサカサ、イガイガ
すすきや稲は枯れ、広葉樹は乾燥した葉を落とす季節の秋。
ノドが痛くなったり肌や唇がカサカサしてしまいます。
病気というわけではありませんが、静電気による不快感も出始めるのが燥邪の困ったところですね💦
寒邪は体の芯まで入り込み骨まで冷える
冬はノロウィルスからインフルエンザまで体調不良のオンパレード。
寒邪は体の奥深くを直接攻撃する邪気なので症状も重くなりがちです。
身を固めてブルブルと震え、寒邪を入れさせないよう防衛しましょう。
文明の利器で外邪を退けよう
猛暑や寒波など地球環境の変化により、体に入ってくる外邪は年々強烈になってきています。
睡眠や食事、体を強くするなど基本的なことをするのと同時に、エアコンなど文明の利器に頼るのも大事です。
エアコンや扇風機の風は体に悪いと思っている方もいらっしゃいますが、耐えがたいほどの暑さや寒さなどを我慢している方がよっぽど体に悪いです。
使えるものは使って、なるべく快適に過ごしましょう。