知らないと損するお金の知識。勉強になった本5選
いまの実体経済はめちゃくちゃ良好で発表される指標はことごとく強い。世界的な株高や仮想通貨の価格高騰、アナリストの大半も2018年の景気は強いと言っている。
一方で日米欧の中央銀行による大規模緩和政策も終盤にさしかかり、米国は保有資産の縮小と金利上昇へ向かい、欧州は緩和マネーの規模を減らす。日本は変わらずの大規模緩和継続決定ではあるものの、ETFやREITを買いづらくなってきたのではないかという噂もある。
さて、これからの相場は下落について多くの知識を持っておく必要があります。特にいま米国株は過去最高値、日本は26年ぶりの高値更新ということで、ちょっとヒヤヒヤする状況。さらに人間心理は損をしたくない気持ちを強く持ってしまうもの。なのでリスクを理解すべく僕も良書を5冊紹介します。
投資しながら読んでおきたい良書5選
ソロスは警告する
「中央銀行に逆らうな」が合言葉のマーケットに対して真っ向から勝負を挑み、ポンド危機を引き起こした男・ジョージソロスの本。今一番読むべきはコレだろう。250ページ程度と読みやすく古本なら1円で手に入るので、これは真っ先に読んでおきたい。
リーマン恐慌
10年前におこったBNPパリバショックやリーマンブラザーズの破たんについて、銀行やヘッジファンドへのインタビューをもとに書かれた本。ショックについての記憶がまだ残っている今だからこそ、当時何が起きていたのか知っておきたい。これまた古本なら1円で手に入る。
最強の株式投資
投資について勉強してゆくと「アノマリー」と呼ばれる真偽不明の噂話を知ることになる。その噂は本当なのか、ビッグデータ解析から得た真実について書かれている。ただしビッグデータによる結果についてさらに人間の考察も入るので、この本ですら真実の一端について書かれているにすぎない。
バフェットの投資原則
バフェットの投資原則
【楽天で探す】【アマゾンで探す】※楽天は売り切れなので内容は同じ別の本にリンクしてます
投資の神様・オマハの賢人と呼ばれるウォーレンバフェットについて書かれた本。バフェット関連の本なら何でも良いのだけど、一番読みやすかったのがこの本。これでも読むのが苦痛な人には漫画でバフェットについて書かれた本もある。(チャーリー漫画ーなんちゃって)
この本で最も印象に残ったのはP22「チャンスの足音に耳を澄ませる」の項
株高の状況:セックスしたくてうずうずしているのに無人島にいる
株安の状況:セックスしたくてうずうずしながらハーレムにやってきた
天才たちの誤算(LTCM破たん)
天才たちの誤算―ドキュメントLTCM破綻
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前に紹介したリーマン恐慌と同様、ロングターム・キャピタルマネジメント社(LTCM)の破たんについて書かれた本。ノーベル経済学賞受賞者など輝かしい頭脳をそろえた会社の栄枯盛衰について書かれており、どんなに頭が良くても未来の予測は実に難しいものだということがわかる。しかしめちゃくちゃ読みづらい。
文字が若干小さく専門用語もバンバン出てくる。ちなみに僕がこの本で覚えた単語は「ヘアカット」。床屋さんの話かな?そういやバフェットも床屋は儲かるって言ってたな。一晩寝ればみんなの髪の毛がちょっと伸びるのがワクワクする。みたいな・・・だんだん思考がそれてゆくし、寝る前に読めば不眠症でも落ちる良書。
日本円は持っているだけで価値がある。慌てて本気投資することはない
株高・仮想通貨高の現状で投資をしない人は損をする。みたいな風潮があるけれど、日本円というのは持っているだけで充分に価値がある。黒田日銀総裁が2013年に打ち上げた「2年で物価目標2%上昇」という目標にはいまだに届いていないことから、日本円が強すぎて日銀ですら困っていると考えられる。そして昨今の世界的株高に円安はついていっておらず、現金保有による価値の目減りに対して行動する必要はない。
現金保有のままでも生きてゆける国にいるのだから、投資は人生のスパイス程度に考えた趣味としてやっていくのも悪くない。