てい針ローラー針、心地良い刺激の小児針
先日は「一時的な恐怖心も治療の役に立つ」という話をしました。
ただ、あくまでも「一時的なストレスは体に活力を与える」という話で、鍼灸治療を終えてもまだドキドキされるようでは悪いストレスでしかありません。
そこで今回は「子どもでも平気、全然痛くない針」を紹介します。
「小児針」というジャンルで、肌に心地良い刺激を与えることによって体を癒すことができます。
てい針
てい針というのは、針ほどは尖っていない金属の棒です。
片方は丸い形状をしているので心地良いのですが、もう片方は細いボールペン状態。
なので鋭い方で刺されると「いててっ💦」ってなります(笑)
丸い形状で背中をなぞられるとゾクゾクッとして気持ち良いので、こっちは好きですね♪
極上のゾクゾク感を味わえます✨
ローラー針
体の表面をコロコロする道具です。
これは最高に気持ち良い(笑)
ただ上記のてい針にある丸い方ほどの圧力はかからないので、このへんはお好みですね。
赤ちゃんの柔肌にはちょうど良くて、脇とか首をすると喜ばれます(笑)
集毛針
ローラー針の持ち手についている、いっぱい針の見えている部分お分かりでしょうか。
これはバネ仕掛けになっており、針を押すと引っ込むようになっています。
中学生ヤンキーが持っているナイフのおもちゃで、人を刺すと刃が引っ込むやつと同じ仕組みになっています。
んーー・・・これはあまり気持ち良さが分からない💦
管散術
普通は針治療って針を管(針管)に入れて刺します。
でも、針が怖い人には管部分を使って体をトントンと刺激してゆくのです。
初めて管散術を知ったときは「針を刺したふりをするだけかな?」と侮っていましたが、実際に針灸師になってみると意外に使い勝手の良い技術でしたね(笑)
針を刺される恐怖心をお持ちの方へ向けて、心の準備をしてもらうときに使っていました。
小児針の治療効果
小児針の治療効果としては様々ありますが、おもに下記の症状に対して効果があります。
- 疳の虫や夜泣き
- 夜尿症(おねしょ)
- 急な発熱による苦しみ
肌への優しい刺激によって落ち着くのでしょうね。
他にもアトピーなど様々な疾患について効果的と言われていますが「ステロイドなど薬を使うのが不安だから小児針で治したい」という選択をするよりも、両方を効果的に使って適切な治療を受けていただければと思います。