鍼灸や東洋医学を科学で解明しづらい理由
東洋医学や針灸についてテレビで放送されること増えてきたね♪
こういうのすっごく嬉しい!!
出演されてる先生方や番組スタッフも、東洋医学や鍼灸の効果を分かりやすく説明しようと頑張ってくれたり盛り上げてくれて本当に感謝✨
でも針灸って検証の難しい医療だから、番組を見てる人には若干モヤるよね(笑)
- 針刺すだけで治るなんて怪しい。
- エネルギーとか気がどうのこうのって話から高額な物を売りつけられるんじゃないの?
という冒頭の意見、本当にごもっとも!確かに僕もそう思う(笑)
僕自身も北見工業大学というガッチガチの理系大学出身だから、その気持ちよく分かるよ💦
しかも「手先や足先に針を刺したら肘や膝まで続く経絡上に赤いあざができた」という写真を見せられると、鍼灸師である僕ですら
「やりすぎ都市伝説でやってよ(笑)」
って思ったくらいだ。
東洋医学は哲学だから科学的検証に限界がある
現代はどうしても科学的思考の強い時代だから仕方ないのだけど、針灸や東洋医学は哲学とともに発展してきたという背景がある。
道教思想(老子)や儒教(孔子)など諸子百家が万物の説明に使う基本原理「陰陽五行論」。
この陰陽五行で占い(易経・風水)をしたり、戦いに活かしたり(八卦陣)、もはや知識人にとっては疑いようのない常識となっていた。
僕らが今信じている「四季と夜の長さおよび白夜の存在は、地軸が23.4°傾いた状態で太陽に対して公転しているから。」という話とまったく同じ感覚だね。
「科学」という側面でのみ判断されちゃうと、針灸は得体のしれないものとなるのは仕方ないかも💦
陰陽五行は自説を通すとき不可欠な理論
「ほとんどの人は新しい考え方について拒否する。だから相手が知っている知識を導入部にしてから自分の伝えたいことを言うべき」
命がけで人を説得して回った春秋戦国時代の諸子百家のこと、当然この説得術は知っていたことでしょう。
この話から古代中国の知識人を推測すると、相手が受け入れがたい話というものは基本的に陰陽五行を皮切りにしてトークを展開してきたんじゃないかな。
諸子百家全盛の後に書かれた「厚黒学(こうこくがく:面の皮厚く腹を黒くする学問)」に出てくる説得術でも「自説を展開するときは過去の偉人による言葉を引用しながら話を展開すべきで、孔子は三皇五帝を節操なくみんな崇めたから大成功した」と書かれている。
東洋医学の理論には原理原則の他に自説を広めたい医術者の思惑も混ざっているから、科学という別視点で解明するには限界があるよね💦
針灸や東洋医学は医者の治せないものを治せる
とんでもなくバカでかいこと言わせてもらおう✨
CTやMRIといった最新の医療機器で診断をし、膨大な治験や二重盲検法の末に作られた薬剤を駆使した現代医療で治せないものを、数センチの針と枯草を燃やすお灸で治せるなんて言いすぎって思われても仕方ないよね💦
でも実際に僕のお客さんは「病院でも治らなかったのに」って言ってくださるし、他の治療院でもこういう喜びの声はいっぱいあるはず。
でね、これって単純に「アプローチの方法が違う」ということだと思うんだ。
- 30分とか1時間以上も向き合って話をする。
- 全身をくまなく丁寧に触って刺激を与えてゆく。
この肉体への刺激と精神面の癒しを同時に与えることで、まだ科学でははっきりしていない効果が出てるかな?と考えている。
自分の考え方にあった針灸師を見つけよう
針灸や東洋医学のことを僕は哲学だと思っている。
科学的な治療をしたい人は神経や血管および筋肉という観点から治療をする。
さらに別な考え方を持つ人はスピリチュアル方面のアプローチだったり水素灸なる発明をしたり、量子論で治療法を組み立てたりしている。
「どんな針灸師に癒されたいか」というのを考えて治療を受けると治療中も楽しめると思うよ✨
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