寒さ厳しい時期の布団は天使か悪魔か
とうとう札幌は冬景色になってしまった。
暖かい部屋の中にいて窓ごしに見る雪景色のはかない美しさはとても綺麗なのだけど、外に出ると綿あめのようにふわふわの魂をギュッとつぶされるような、生きる厳しさを感じて少しだけ気持ちがへこむ。
最近お客さんとの雑談で「やることいっぱいあるんだけど気力が出ないんだよね。」なんて話をされる。
これが雑談程度で済めば良いんだけど「忙しいのに全然動けない自分に腹が立つし情けない。」という深刻な悩みになってくると、単なる雑談で終わるわけにはいかない。
そんなとき気力の出るつぼとか解決策めいたことも話すのだけど、結局行きつく先は「寒いから仕方ないよね。」
季節性感情障害という体調不良
- 気持ちは焦っているのに思い通り動けない
- いつまでも眠い
- 気力が沸かない
こんな感じの体調不良を「季節性感情障害」もしくは「冬季うつ病」と呼び、原因は日照不足と寒さにある。
無理やり頑張って動こうとしたところで気持ちが沈んでただ自分が嫌になるだけなので、お勧めの解決策は「必要なことと楽しいこと以外は諦める」「春に延期できることは放置しておく」の2つだ。
でも仕事はこなさないといけないし家に帰ったら家族がいるから、そう簡単に自分の好き勝手にダラダラするなんて無理。
寒いとかダルいとか気力無いなんて言ってられないのがシンドい。
結局は冬が終わるまで超気合い入れて頑張るしかなくて、ダメな自分にムチ打ってでも動かないといけない。
なんか文明が進んで確かに暮らしやすくはなっているんだけど、ノンストレスな楽園を生きられる未来はまだまだ先のようだね。
そんなことを思いながら布団にもぐってスマホをいじる。
1回ハグされた時の精神の回復力は布団で寝るのと同じ
科学的根拠があるかどうかは知らないけれど「1回ハグされた時の精神の回復力は布団で寝るのと同じ」という話がある。
前回紹介した「部屋から出ないで100年生きる健康法」に「男女が愛し合う行為は年収500万円に相当する」という話があるから、ハグだけで考えると概算で100万円くらいの価値はあるかもしれない。
1回のハグと布団で寝たときの精神の回復力が同じというのだから、布団で寝たときの価値は少し落ちて年額10万円くらいか。
一方で目覚めたときに布団から出られない大変さもあって、このスッキリと起きれないのもまた経済的損失が発生しているような気がする。
はたして布団は心を癒してくれる天使なのか、それとも学校や仕事に遅刻させる悪魔なのか。
ふとん。恐ろしくも愛おしいやつよ。